車中泊とバッテリー
車中泊には欠かせないサブバッテリーをご紹介します。
車中泊でのサブバッテリーを選ぶときは、主に、ポータブルバッテリーかディープサイクルバッテリーかの2択になるかと思います。
ポータブルとディープの違い
それぞれに一長一短があります。
◆ポータブルバッテリー◆
・持ち運びがラク
・低価格
・コンパクト
・使い勝手が良い
・充電が簡単(シガーソケットなどから)
・インバーター(家庭用電源100V)付きがある
・過放電に弱い(3・4回が限界)
・電流が弱い(家庭用電源換算で100Wほど)
・容量が少ない(一般的なノートパソコンで1~3時間)
・電気初心者にはこちらがおすすめ
◆ディープサイクルバッテリー◆
・過放電に強い(300~500回)
・大電流に強い(家庭用電源換算240W)
・容量が多い(一般的なノートパソコンで4~20時間)
・値段が比較的高価
・サイズがでかい
・取り回しが悪い
・専用充電器でないと、満充電できない
・基本的な電気の知識が必要
最近は、INFONIX製のPG-421SPのような
ポータブルバッテリーの機能を持たせた、ディープサイクルバッテリーも発売されています。
バッテリーの見方
失敗しないバッテリー選びのためのポイントです。
・重量
1kgの重量増で0.05%燃費が悪くなります。
必要以上のサイズは車に負担がかかるだけです。
・サイズ
もちろん車に乗るサイズを選びましょう。
・電圧(ボルト・V)
車の電源は基本的に直流12V(DC12V)
インバーター付きは交流100V(AC100V)です
・容量(20時間率容量・RC〇〇分・Ah)
一番重要な容量です。
何時間電化製品が動作するか目安になります。
20時間率容量とは1/20の電流で動作させたときの容量
RC〇〇分とは25Aで動作させたときの動作時間
その他の用語
・5時間率容量
1/5の電流で動作させたときの容量です。
20時間率と比べてさほど変わらなければ、
高性能なバッテリーといえます。
・20時間率容量
1/20の電流で動作させたときの容量です。
20時間率容量80Ahというような使われ方をします。
・Aアンペア
電流のことです。
アンペア×ボルト(電圧)=ワット(電力・仕事率)
家庭用100Vで2Aといえば、車用12Vでは
(2A*100V)/12V≒16.66A
約17Aとなります。
・Vボルト
電圧の事です。
家庭用は主に100V、車用は12Vです。
トラックなどは24Vになります。
・Wワット
電力・仕事率のことです。
同じ50Wでも、
家庭用なら50W/100V=0.5A(500mA)
車用なら50W/12V≒4.16A
・CCA
低温下(マイナス18度)での始動性能です。
数値が大きいほうが高性能です。(JIS規格)
・CA
±0度での始動性能です。
数値が大きいほうが高性能です。(JIS規格)
・RA
25Aの電流を放出し続けた場合の動作時間です。
RA125分という使われ方をします。
・インバーター
直流電流(DC)を交流電流(AC)に変換する機械です。
変換効率がありますので計算するときに考慮しましょう
変換効率は70%~80%が主流です。
・直流(DC)
バッテリーや乾電池は直流です。
家電を使う場合は交流に変換する必要があります。
変換するにはインバーターを使います。
・交流(AC)
家庭用電源は交流です。
一秒間に50回(西日本は60回)プラスとマイナスが
入れ替わります。